ヒップホップの聖地、渋谷HARLEMを語る

1997年のオープン以来、日本におけるヒップホップの聖地として支持され続け、シーンをリードしてきた渋谷HARLEM。90年代から00年代、現在へとヒップホップ/クラブシーンはどのように変化してきたのか。またHARLEMがシーンにもたらした影響など、当時の思い出とともに振り返る。当時を知るジェネレーションからオープン当初を知らない世代、これからHARLEMに遊びに行ってみたいと思っている若い世代に向けて、HARLEMをよく知るDJ WATARAIとDJ HAZIMEが日本のヒップホップシーンをHARLEMの歴史とともに振り返る。

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Text&Interview by Hidetaka.Kumazawa

HARLEMがオープンした1997年を振り返ってみて当時の日本のヒップホップシーンや東京のクラブ全体の印象はどんな感じでしたか?

(WATARAI)当時はまだヒップホップのクラブがあまりない時代でした。小さい箱はちょこちょこありましたが、ヒップホップのクラブはそんなになく、そんな中、HARLEMのような大きい箱ができて。東京ではヒップホップもまだそんなに盛り上がっていなく、HARLEMができたのはちょうどヒップホップがこれからっていう時じゃなかったでしょうか。Bボーイのようなヒップホップぽいファッションの方もあまりいなかったです。HARLEMも月から土曜まで帯でヒップホップのDJが入っていましたが、オールジャンル寄りでやっていた印象があります。

当時、他で気になっていたヒップホップのクラブはありますか?

(WATARAI)渋谷だとCAVEというクラブがあって、そこぐらいですかね。

(HAZIME)CAVEは小箱で金土はオールミックスな感じでやっていて、MASTERKEYやMAKI&TAIKIとか当時のシーンのど真ん中でやっていたDJたちが週末、回していました。そっちの方が皆よく遊びに行っていた場所でしたが、ちょうどCAVEがピークぐらいの時にHARLEMがオープンして。新しいクラブができたから行ってみようかみたいな感じが強かったと思います。96年、さんピンCAMPが開催されて、日本語ラップのシーンはこれから来るかなといった状況だったので、そういうのも巻き込んでこれから動きそうなタイミングでHARLEMもできたかなという記憶です。

お客さんの入りはどうでしたか?

(HAZIME)今ほど入っていなかった記憶があります。(笑)

(WATARAI)最初1年はそんな入っていなかったですよね。2年目ぐらいからじゃないですか?

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HARLEMでのキャリア、最初に出演パーティーについて教えてください。

(WATARAI)最初は火曜日にDJ HASEBEくんとはじめたHONEY DIPというイベントです。

(HAZIME)当時の店長に声をかけてもらって単発のイベントでDJをやったのが最初ですね。

97年くらいのヒップホップのシーンについて簡単にお話して頂きましたが、その後00年代、10年代、現在と時代が変わっていくなかで、特にヒップホップのシーンで変化していった点、またはHARLEMがシーンに与えた影響などあれば教えてください。

(WATARAI)90年代後半から2000年くらいにかけて、HARLEMも含めて世界的にヒップホップが盛り上がっていった時代でした。当時、これだけ大きい箱でヒップホップをやっているのは、日本ではHARLEMだけで。ここが柱になっていたので、HARLEMという存在感はすごかったと思います。

97年当初に比べてヒップホップシーンは盛り上がってきたなっていう印象はプレイされていて感じましたか?

(WATARAI)そうですね、とにかく人もすごく増えたし。世界的に見てもヒットチャートの上位がヒップホップの曲になっていった時代で、ちょうど被っている状況もあったかと思います。

(HAZIME)オープンして18年かけて、ヒップホップが好きな子たちのホームにはなったと思っています。色々な箱ができたけど、ヒップホップ好きな子たちはなんだかんだここに流れてくる。ちょうど2000年頃は、みんなが知っている大ヒット曲が連発ででていて。ビルボード1位を取る曲がヒップホップとかR&Bだったので、世界のシーンが割とそっちに寄っていたので、そういう盛り上がりは一気に作りやすかったです。あとは、EDMが流行り始めたぐらいはHARLEMも苦戦していて、EDMの波に飲まれかかっているあたりがちょうど転換期だったのかなと。最初で最後の転換期といったら変ですけど、よくEDMの波に耐えたなと思います。

そっちに流れているクラブもありますよね

(HAZIME)あの時がHARLEMとしての踏ん張りどころだった気がします。

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HARLEMでプレイするにあたり心がけていることなどありますか?

(WATARAI)今までヒップホップをやっていたクラブがEDMになっている状況で、ここだけつっぱってヒップホップをやっているところもあります。そこは大切にしつつ、これだけ大きい箱でいろんなお客さんもたくさんいるので、基本ヒップホップをしっかり守りつつ、今のトレンドも入れてやれたらなと、バランスは気を付けています。

(HAZIME)他だとEDMだけのパーティーとかもあるので、反動ではないですが、HARLEMではヒップホップとR&B、レゲエしかかけないぐらいのスイッチでやっています。

HARLEMの好きなところと挙げて下さい。

(WATARAI)オープンから18年プレイしているので、何が好きっていうか自分の家みたいな感覚です。(笑) 箱もスタッフも含め家族みたいな感じです。(笑)

(HAZIME)同じくです。あとDJに優しい。スタッフもブースの環境も。DJがプレイしやすいようにセッティングされているので、すごくやりやすいですね。

HARLEMで何年もプレイされ続けてきて、なにか思い出に残る曲とかありますか?個人に絡む思いでも含めて。

(WATARAI)その時代によって好きな曲がかなりあります。僕の場合、火曜から始まって金曜をやって、今は土曜をやって。曜日もまたいでいるので、イベントによっても色々あります。でも曲単位ていうよりは2000年前後の曲が今でもHARLEMでかけると盛り上がるし、あの時代の音楽がHARLEMらしいというかお客さんがすごく盛り上がっていてハーレムの箱に合っているというか、好きですね。

(HAZIME)曲がというより、あの人、あの曲かけていたなっていう思い出があります。我々も10年前は年下の方でした。先輩のかける曲を聴いて吸収できた年齢だったので「あの人、あれかけていたな」とか、「あの人のあのプレイは面白いよね」みたいな瞬間の方が記憶に残っています。特にDJ TAIKIくんとMASTERKEYの2人は最初のハーレムの10年を作った大先輩だと思っているので、その人たちがかけていた曲とか作っていた空間はすごく好きでしたね。

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クラブシーンもどんどん変化していって、EDMの流れもあったり。今後のクラブシーンはこうあるべきとかありますか。逆にこうあってほしいとか。

(WATARAI)EDMの流れも一つですけど、日本はどうしてもディスコ的なところが増えてきていて、そこがメインになってしまっているので、ヒップホップに限らず、もう一度アンダーグランドの音楽がしっかりウケるようないわゆるクラブらしい場所がもっと増えたらいいなと思います。

(HAZIME)これだけ東京に観光客も増えて2020年にはオリンピックがあって。海外から見たときに東京は面白いて思ってもらえないとは恥ずかしいです。「東京はダサくないって?」と言われるのも嫌だし、それがあたり前になってしまう空気も嫌です。Neo Tokyoみたいな空気はずっと作っていきたい気持ちはあります。ディスコはディスコ、クラブはクラブと、きちんと選べるぐらい細分化していってほしいです。細分化していくためには遊ぶ人も増えていかないといけないと思います。遊ぶ人も増えて遊べる場所が選べるくらいの方がお面白いかなと。

お二人は海外にはよく行かれますか?

(HAZIME)僕はよくいきます。WATARAI君はまったく行かないですけど。

(WATARAI)笑

海外のクラブと比べて日本はどうですか?

(HAZIME)いいところ、悪いところがあって、ニューヨークでもダサいところはダサいし、かっこいいとはかっこいいし。どっちにしても選べるのがいいと思っています。ただこっちがダサいなって思うところばっかりだと、本当にダサい街のイメージになってしまうので、そこはさっきも話した通り、選べる方が楽しいと思います。

最後の質問ですがHARLEMにまだ来たことがない人、これからHARLEMに来たいと思っている方に向けて何かメッセージ等あれば。

(WATARAI)1晩でこれだけヒップホップがかかる場所も珍しいと思うので是非、一回遊びに来てこの空気感を感じて下さい。

(HAZIME)結構な数の人がここをホームだと思っているので、そういうふうに新しいお客さんも思ってもらえるようにしますので。試しに覗きに来てください。結構な人が好きだと思うので、悪くないと思いますよ。

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東京都渋谷区円山町2-4 Dr.ジーカンス2,3F   TEL : 03-3461-8806

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